VOL7 玉川堂 富田さん

いらっしゃいませ!燕三条青年会議所、伝える力委員会プレゼンツ、【情熱ある若者王国】へようこそおいでくださいました。

燕三条の特長の1つでもある「ものづくり」。今日は「銅」を叩いて!叩いて!叩いて!形に仕上げる「玉川堂」様にお勤めされている女性に取材させて頂きました!(´▽`)

それではどーぞ!

200年もの間伝承し続けられている技術や銅に多彩な着色を施す技術を有する玉川堂様。dsc%ef%bc%bf4020

その技術に魅せられて玉川堂様で働きたいと埼玉県から来られた冨田葵さんの情熱溢れる想いを伺わせていただきました。dsc_4028

遠藤:初めまして。本日は宜しくお願いします。

冨田:宜しくお願いします。

遠藤:人にインタビューすることが初めてなんで緊張しますね(汗)冨田さんは玉川堂様に勤めておられるので、もう何回かインタビューを受けてられるのではないですか?

冨田:他の方は何人も受けていますが、私はここで働き始めてそんなに長くないので初めてですよ!

遠藤:玉川堂様で何年くらい働いているのですか?

冨田:1年半くらいです。まだまだ未熟者です。

遠藤:それでは、初めて同士仲良くいきましょう!

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遠藤:まずは玉川堂様で働くきっかけを教えて下さい。以前から玉川堂様はご存知でしたか?

冨田:いいえ、この会社のことはそんなに前から知っていた訳ではありません。玉川堂を知ったきっかけは、スペインなんです!

遠藤:えっ!!スペイン??

冨田:実は私、フラメンコギターを覚えたくて4年程前に本場のスペインまで行ったんです!けど、フラメンコギターは性格的にあまり合わなかったんです(汗)そこで、もう一つ興味のあった七宝焼きを作る勉強を始めたのですが、七宝焼きでできる物はアクセサリー等装飾品が多いので勉強しているうちに人の生活に役立つ物を作りたいと思うようになりネットを検索していたら、たまたま玉川堂様が従業員を募集していたので玉川堂様で働きたい!と思い、面接に来たんです。

遠藤:フラメンコギターから、焼物から玉川堂・・・。

冨田:(笑)その面接時に玉川堂様のいろんな商品を見せていただきました。そこで銅製品でもいろんな色が出せることを知り、そのことが新鮮だなと思ってここで何か生活用品を作ってみたいと思いました。これがこの会社で働くきっかけです。

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遠藤:すごい行動力ですね!その行動力、私も見習いたいです(笑)実際、玉川堂様で働いてどうでしたか?

冨田:何もかもがゼロからのスタートだったので不安でした。また、仕事を覚えるまで上手くできない自分に苛立ったりもしました。けど、一緒に県外から入社した人もいたので、その人たちと励まし合いがんばれました。今では私が入社した後に入ってきた後輩もできてその人たちとキャッチボール等して楽しんでいます。

遠藤:一緒にがんばれる仲間がいるって大切ですね。私も共にがんばっている仲間がいるので、がんばれます。では、今まで良いことを聞いてきましたが、苦労したことなどありますか?

冨田:一番の苦労は冬場の雪かきですね(汗)

遠藤:雪かきの経験は今までなかったですか?

冨田:長野のスキー場で働いていたこともあるので雪かき経験はあるのですが、ここの雪質はとにかく重くて大変です(汗)

遠藤:確かに!!この地域の雪は水分を多く含んだ雪なので重たいんですよね。シャベルが雪に刺さらないという時も結構ありますね(笑)

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遠藤:その他仕事などで苦労は感じませんか?

冨田:やりたくて好きな仕事ができているので、苦労はあまり感じませんね。あと、苦労はすぐに忘れる性格なのかも知れません(笑)

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遠藤:んー今までいろんな所で住んだ経験が役立っているのかも知れませんね。

冨田:そうかも知れませんね。とにかく今の仕事がすごく面白くてやりがいがある仕事なのであまり苦労は感じません。

遠藤:やりたい仕事が出来ているってほんと素晴らしいことですね!うらやましいです。

先程雪かきが大変だという話を聞きましたが、その他この地域に住んでみての印象はどうですか?

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冨田:自然が少なく感じます。

遠藤:えっ?自然が少ないですか?

冨田:少し離れると弥彦山や粟ヶ岳などの自然はありますが、燕三条駅周辺など燕、三条の市街地はお店がいっぱいあって便利だと思いますよ!私の実家は山の麓にあって近くに森などの自然があったので、そう感じます。

遠藤:なるほど!そういう考え方もできるんですね。田んぼだらけで私は田舎だと思っていたので、驚きです。

冨田:私の実家の方が断然田舎で苦労していました。この地域自体は自然が少ないですが、冬の晴れた日などは空気が澄んで雪化粧をした粟ヶ岳や守門岳などがはっきりと見えてすごく綺麗ですね!山好きの私が通勤する時はよく山を見ながら通勤しています。けど、なかなか冬は晴れなくて、、、晴れたときは山を見に行くんですが、山に雲がかかっていることが多くてなかなかはっきりと見れなくて残念です。

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遠藤:確かに冬は晴れる日が少ないですよね。晴れたら山を見に行くぐらい山が好きだと山が綺麗に見えた日はテンション上がりますね!

冨田:はい!山がはっきりと見れた朝はすごく嬉しいです!

遠藤:今までの話を聞いていると苦労はあまり感じていないみたいですね。

冨田:はい、あまり苦労は感じていません。強いて挙げるとすると店が閉まるのが早いくらいですね。最近自炊を始めたんですが、少し残業してから買い物に出かけると店がしまっているので、そこは不便だなって思います。

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遠藤:確かに私もここら辺のお店の閉店時間が早いなって思うことが結構あります。自炊もしているそうですが、得意料理はありますか?

冨田:高野豆腐が好きなので、高野豆腐を使った煮物などです。

遠藤:煮物いいですね。若い頃はあまり食べなかったのですが、最近は煮物も食べるようになりました。確かに出汁が浸みた高野豆腐などの煮物もおいしいですね。少し話がそれてしまいましたので、話を戻します。不便を感じている所は他にないですか?こんな物があったらいいのにって思っていることなど要望でもかまわないので聞かせて下さい。

冨田:この地域は企業がいっぱいありますが、この地域の企業がどの様な商品を作ってどの様に売られているのか知る機会が少ないので、販売方法やどこで売られているのかなどをもっと知りたいです。地場産センターはこの地域全ての企業の商品が売られている訳ではないですよね。

遠藤:企業が多いので、全ての企業の商品がある訳ではないですね。確かにこの地域の企業で加工技術を生かした製品などまだまだいっぱいあると思いますが、知らないことが多いですね。

冨田:去年「工場の祭典」の手伝いをしましたが、その様なイベントがもっとあるといいと思います。

遠藤:インターネットやSNSが普及して情報量は増えていますが、この地域でどの様な製品が作られているのか知る機会はまだまだ少ない気がしますね。情報が溢れている時代なので、今後はより相手に印象が残るPRなど宣伝方法を考えていかないといけないと思います。

冨田:その通りですね。

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遠藤:では、今後冨田さんがこの地域でやってみたいことや夢はありますか?

冨田:すでに始めていますがこれからも、もっと新潟県の特産品(米、日本酒、お茶)を使った製品づくりをしていきたいです。そして、まだまだアイデアはいろんな所にあると思うので、私が作った製品はこの様な使い方ができます!ってことをもっと多くの方々に知っていただきたいです。

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遠藤:玉川堂様の鎚起銅器はどんな形の物も作れるので、いろんな可能性がありますね!

冨田:まだ仕事を覚えることで精一杯なので、先のことまで考えられる余裕があまりありませんが(笑)

遠藤:玉川堂様や冨田さんにはホントまだまだ可能性があると思いますので、これからもがんばって下さい!それでは最後の質問になりますが、冨田さんが考える未来を切り拓く力とはなんですか?

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遠藤:今日はいろんな話が聞けてとても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

冨田:こちらこそありがとうございました。

風情のある落ち着いた場所での取材。「銅」の一品一品に職人の気持ちが入っている・・・そんな感じすら受けてしまします。

dsc_4051暗くてボツにしようと思ったんですが、その暗い所から奥にいく風景と、「銅」の輝きが上手く演出されていて、ついつい掲載してしまいました。

dsc_4070とっても素敵なギャラリー その1

dsc_4069伝統の技術の中にも、新しさを感じます。

 

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